元大相撲西前頭筆頭の大砂嵐(26=エジプト)が、総合格闘家に転身し、RIZINに参戦することが2日、分かった。

 RIZINの榊原信行実行委員長(54)が4日に福岡市内で会見し発表する予定。

 現在、米国滞在中の大砂嵐は自身のツイッターで「私はRIZINでMMA(総合格闘技)ファイターとしてデビューすることになりました。デビュー戦に向けて、ジョシュ・バーネット先生に厳しく指導してもらいます。飛行機を降りた時、エジプトからはじめて日本に来た時の気持ちを思い出しました」と、コメントしている。

 大砂嵐は、今年1月3日に長野県内で追突事故を起こし、警察の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と供述し、その後、自ら運転していたことを認めた。日本相撲協会にも事故の報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明していた。

 大砂嵐は引退後、総合格闘家を目指し練習を始めていたという。RIZINでは、今年後半に開催される興行で、大砂嵐をデビューさせる方向で検討している。

 大砂嵐はカイロ大を休学して来日し、12年春場所に大嶽部屋から初土俵。13年名古屋場所で十両に昇進。同年九州場所で、初土俵から10場所という史上2番目のスピードで新入幕を果たした。14年名古屋場所で自己最高位の西前頭筆頭に昇進。鶴竜と馬富士を破り、初金星からの2日連続金星という史上初の快挙も達成した。189センチ、160キロの巨漢で、角界からRIZIN転身は、15年12月の元大関把瑠都のバルト(33)以来となる。