ボクシング元3階級制覇王者の亀田興毅(31=協栄)が引退撤回!? 5日に東京・後楽園ホールで一夜限りの現役復帰で引退試合と称し、元WBC世界フライ級王者ポンサクレック(タイ)と非公式の6回戦スパーリング。ワンツーで2回12秒TKO勝ちした。10年の王座統一戦で初黒星と王座陥落の雪辱を果たし、有終のはずが「もう1人戦いたい相手がいる。ラスト、プラス1をやりたい」と宣言。相手に元4階級制覇王者ロマゴンことゴンサレス(ニカラグア)の名を挙げた。

 8年前は試合後に父史郎氏が暴言などで大騒動の因縁があった。入場ではその史郎氏を先頭の「亀田トレイン」も復活。亀田は2年半ぶりのリングで「最後の最後に決着をつけられてうれしい」と涙まで流していた。ところが、引退の10カウントゴングの途中でマイクを握って止めさせ、突然の現役続行宣言となった。「交渉はこれから」とし、実現の可能性は低そうだ。