総合格闘技のRIZINは16日、都内の事務所で7月29日にさいたまスーパーアリーナで開催するRIZIN11大会で、堀口恭司(27)対扇久保博正(31)のカードを発表した。

 2人は13年に修斗世界フェザー級選手権で対戦し、勝利した挑戦者の堀口がUFCへの階段を駆け上がった。5年ぶりの因縁の対決に堀口は「前回は勝っているが、それは全然関係なく、今回はしっかり倒したい」と話した。堀口に負け、1度は王座から陥落した扇久保は、その後奮起し、16年には史上2人目の修斗世界王座2階級制覇を達成。その後は、UFCの登竜門TUFに参戦に、勝てばUFC参戦権をつかむという決勝まで進出したが惜しくも判定負け。再び堀口と同じ舞台という野望は砕けたが、堀口のRIZIN参戦により、長年のリベンジの夢が実現した。扇久保は「これ以上ないぐらい最高のチャンス。5年前に彼に負けてから1回も忘れたことはない。しっかり(堀口を)食って、5年前の借りを返そうと思います」と話した。榊原信行実行委員長も「キックのトーナメントが9月からスタートするが、我々の本流はMMA(総合格闘技)。きちっとボクらの思いが伝わるカードが組めたと思います」と自信のコメント。また、同大会に引退カウントダウン戦としてミルコ・クロコップ(43=クロアチア)の参戦も発表された。