08年北京オリンピック(五輪)柔道女子70キロ級銅メダルでUFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジー(31)が、初王座戦を前に王者から一本を取ってみせた。

 6月17日のPPV大会マネー・イン・ザ・バンク(米シカゴ)で挑戦する王者ナイア・ジャックス(34)とリング上で着席しながら挑発し合った。

 先にジャックスから「私はロウ女子王者よ。あなたに勝って『地球上で一番強い女』の称号をもらうわ。あなたはまだ準備ができてないのよ」と勝利宣言された。するとラウジーは「準備できてない? 17歳の時、五輪に出れないと言われた。UFCでもメインイベントに出るのは無理と言われたけど実現し、来場者数やPPVで新記録を作ったわ。UFC殿堂入りも果たしたわ。私はロンダ・ラウジーよ!」と真っ向から反論した。

 ベルトを誇示した王者から突然、ヘッドバットで襲われたラウジーは1度マットに倒されたが、即座に反撃を開始。抵抗するジャックスに飛びつき、そのまま腕ひしぎ逆十字固めでタップを奪って勝ち誇った。舌戦で互角、乱闘で勝利-。前哨戦ともいえる、この攻防で怪力のジャックスに対して戦闘モードを披露したラウジーだった。