今年2回目となる米国大会でIWGPヘビー級選手権が行われ、王者ケニー・オメガがCodyを退け、初防衛を果たした。

 6月9日の大阪城ホール大会で来日10年目の悲願として初のベルトを巻いたばかりのオメガは、「バレット・クラブ」で内紛状態を続けていたCodyと激突。同伴したブランディ夫人を盾にする相手に、攻めあぐねる場面もあったが、ノータッチ・トペ・コン・ヒーロを的中させてからは、技のペースを上げてたたみ掛けた。

 途中からは高さ約3メートルのはしごをリング下から持ち出すも、これを逆に利用されて痛恨の一撃をもらった。はしごの頂上でのエルボー合戦に敗れて、そのままブレーンバスターでマットに打ち付けられ悲鳴を上げた。

 しかし、驚異的なスタミナは健在。この一発から驚異の回復力を見せると、Vトリガーを連発してペースをつかみ返す。最後はダブルアーム式パイルドライバーで致命傷を負わせ、Vトリガーから片翼の天使で追撃して勝負あり。34分14秒で仕留めた。

 試合後にはリングにあおむけに倒れるCodyに手を差し伸べて立たせ、和解ムードを演出した。マイクを握ると「伝統あるカウパレスのような会場で初防衛が出来て誇りに思う。王者になってみて分かったことだが、続々と敵が現れることに驚いている。ただ、我々は人間なんだ。2度目のチャンスは与えられるべきものだ。Codyは今日、本当に頑張っていた。彼にも与えられるべきだろう」とたたえた。

 その後、花道を去り、ヤングバックス、ハク、タマ、ロアとウルフバックポーズをかわしたが、なんと直後にタマが背後から襲撃。ハクとロアの3人が再び「バレット・クラブ」に内紛を起こす展開となった。リングにはCodyも再登場し、キング・ハクファミリーの退場後に、オメガと2人でがっちり握手をかわし、抱き合った。