長州力と秋山準の対決が注目されたメインの6人タッグ戦で、黒潮“イケメン”二郎(25=W-1)が、一番目立った。トップを切って入場すると、福山雅治の曲「HELLO」に乗って、会場を盛り上げた。

 観客の大声援を受け、リングに入りそうで入らないパフォーマンスで、長州を切れさせるかと思われた。しかし、曲が途中で打ち切られ、突然、長州の入場曲「パワーホール」がかけられた。長州-秋山の一騎打ちで始まった試合だが、イケメンがエプロンで交代を待つ長州を盛んに挑発。この日のためにあつらえた金のスーツを長州の前で広げたり、軽量を生かした空中殺法で観客を沸かせた。

 試合後、長州からは「イケメンとかいうのが入って、盛り上がったんじゃない」と存在を認められた。会見では秋山から「こいつがチョロチョロしているから」と言われ「ボクはチョロチョロしているつもりはない。秋山さんにも長州さんにもいいものを見せようとしただけ」と堂々と言い返した。さらに「長州さんより、同じコーナーに立った秋山さんや(橋本)大地と近い将来戦いたい」と宣言。すると秋山から「オレはやっていいよ。だけど、オレにはリング上で冗談は通じないぞ。オレは最も冗談の効かない人間だからな」とにらまれていた。