大会をプロデュースしたレジェンド、長州力(66)が、メインの6人タッグ戦で敗れた後、引退をほのめかすような弱音を吐いた。

 メインで、ヨシタツ、関本大介(大日本)と組んで、全日本プロレスの秋山準、橋本大地(大日本)黒潮“イケメン”二郎(W-1)組と対戦。イケメンの襲撃や挑発にも乗らず、秋山にリキラリアットを見舞った以外は精彩を欠いた。最後も、秋山のランニングニー1発で沈み、17分47秒、フォール負け。試合後は、さばさばした表情で「もう十分ですよ。ボクは健康な状態を半分残して、あと何試合かしたら引退でもと。来年あと2、3試合が終われば靴(リングシューズ)を脱ごうと思っている」と話した。

 最近は2カ月に1回のペースでリングに上がっているが「1、2カ月のトレーニングでリングに上がるのが怖い。自分の首に体重がかかると、どんなに小さい人間でも持ち上げられない」と現状を説明した。終生のライバル、藤波辰爾が現役でリングに上がる姿に触発され、請われればリングに上がることもあるという長州。古傷の首の状態が悪く、視力も落ちたことで、弱気になったようだ。あえて発表はしないという2度目の引退が来年あるのか。