WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が“髪フェイント”で2度目の防衛戦を制す。10日は神戸市内で予備検診が行われ、13日のタイトルマッチで戦う同級3位のサルダールと初対面。一部がピンク色に染まった相手の髪を見つめて「(標的として)狙いやすいかな」と笑った。

 敵の奇抜ヘアが思わぬ追い風となる。常々「敵と自分だけにしか分からない駆け引きを」と指示している山下会長は、山中に「髪を見ているふりをして、ボディーを打つとかね」と助言。昨年8月から山中の胸囲が5センチアップしたことには「“胸囲”がついたので、それだけ相手にとっても“驚異”」と笑わせた。当の山中は「パンチ力がついているので、力まずに打ちたい」。不安材料はない。