6月25日に警察犬にかまれ、全治2週間とされていた中邑真輔(38)が派手にテレビマッチ復帰を果たした。

 既に9日(同10日)のオーガスタ大会で約2週間ぶりに試合復帰し、いきなりAJスタイルズの王座にノーDQ(反則裁定なし)形式で挑戦していた。

 この日はノンタイトル戦ながらWWEヘビー級王者AJスタイルズとシングル激突。15日のPPV大会(米ピッツバーグ)でAJスタイルズに挑戦するルセフと、その盟友エイデン・イングリッシュが解説席で見守る中、中邑は決定打を食らうことなくハイレベルな攻防を展開した。場外戦に発展すると、ルセフのAJスタイルズ襲撃で、反則判定(AJスタイルズの勝ち)となってしまった。

 するとルセフのサポートを受け、中邑がAJスタイルズにとどめを刺そうとした直後、15日のPPV大会で挑戦するUS王者ジェフ・ハーディが登場し、蹴散らされた。

 事態収拾のために、ゴスロリ系美女のペイジGMの裁定で、王者組AJスタイルズ、ハーディの王者組-中邑、ルセフの挑戦者組のタッグ戦が急きょ決定。中邑はコーナートップに立ってスワントーン・ボムを狙ったハーディを妨害してリングに落下させると、その隙にルセフのマチカキックが決まってフォール勝ちを奪った。ダブル前哨戦は、挑戦者組の中邑、ルセフが勝利を収めた。

 1日2試合をこなし、中邑は完全復活をアピールしてみせた。