ボクシングのWBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が今日13日、2度目の防衛戦を迎える。12日は同級3位サルダールと、神戸市内のホテルで前日計量。100グラムアンダーの47・5キロだった山中は「体調はいいです」と笑顔を見せ、47・4キロの挑戦者とともに一発でクリアした。

 庶民派を貫く山中は「明日はチャリで行きます。近いんで」。世界王者となって初めての“ママチャリ出陣”を、平然と明かした。神戸市兵庫区の自宅から会場までは自転車で約10分。ベルトは関係者が持参し、前かごにのせることこそないが、世界王者としては異例の会場入りだ。愛車は「カマキリハンドル」で自慢の6段変速ギア。道中の坂道も問題ないという。

 ピークから約15キロの減量を終え、母理恵さんの鍋料理を食して臨む決戦。「相手も元気そうで、全力で来る。しっかり対応したい」。挑戦者の気迫も、ギア全開でのみ込む。【松本航】