08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダルの総合格闘家・石井慧(31)が海外修行で出会った精鋭たちを集め、IQレスラー桜庭和志主宰のグラップリング(打撃なし)の5対5団体戦QUINTETを制する自信を示した。16日に東京・大田区総合体育館で開催されるQUINTET2大会に備え、石井自らオファーして集めた「チームVAGABOND」のメンバー他4人の魅力を紹介した。

 <1>アンドレイ・カズショナク(34=ベラルーシ) 身長185センチ、体重90キロの恵まれた体格の持ち主。石井は「サンボ世界選手権で4度優勝、柔道世界選手権のメダリスト。あの(04年アテネ五輪柔道男子90キロ銀メダル)泉浩選手を北京五輪で倒した選手です。フィジカルも気持ちも強い」と太鼓判。

 <2>クリシェック・スチョラスキー(27=ポーランド) 体重73キロの柔術家。柔軟性とスピードがあり、石井は「非常に動きは速い。動きも柔らかくて、すばらしい技術を持っています」と高評価。

 <3>ジョアオ・アシス(35=ブラジル) 13年の世界サブミッション選手権99キロ以下級王者で、バックボーンは柔術。「彼は世界のトップグラップラーの1人。自分もたくさん練習しましたが、1度も極められず、避けるのがやっとでした。彼については何も言う必要がないでしょう」と大きな期待を寄せる存在。

 <4>ミカエル・ドピッツ(20=ジョージア) チーム最年少で「QUINTETの出場選手の中で、一番若く、将来性があります」と石井。ジョージアでの海外修行で出会い、一緒に練習しながら「いろいろ助けられた。彼は私の生徒のような存在です」との“師弟関係”も生まれている様子。「大きな機会とチャンスを与えたかった。この競技に貢献してくれる」と大化けする可能性も口にした。

 1回戦は、エディ・ブラボー(米国)が主宰する柔術家軍団、チーム10th Planetとの顔合わせ。優勝候補といわれるチーム同士の激突となる。勝てば、決勝は桜庭率いるチームSAKURABA(仮)-スチュアート・クーパー(英国)がエースのタイガー・ムエタイの勝利チームと決勝を争う。石井は「他のチームのメンバーを見ましたが、今回は私たちが勝つと思います。レベルが段違いです」と“異次元”の強さを証明する意気込みを示した。なお対戦オーダーは15日の前日会見で発表される。