76歳の現役プロレスラー、グレート小鹿(大日本プロレス会長)が、45年ぶりにシングル王座獲得に成功した。

 小鹿はメインで、新潟プロレスの第5代新潟無差別級王者シマ重野に挑戦。台風の風雨の中、12分17秒、チョークスラムからの片エビ固めでフォール勝ちした。

 タイトル戦について小鹿は「私が米国でプロレスをやっていた当時は、タイトルはほとんどが地域のタイトルだった。今回の挑戦で昔を思い出したよ」と話した。試合後、小鹿は「大雨の中、来てくれたお客さんに感謝。オレがベルトを取ったことで、同年代の人たちの励みになれば」と話していた。

 小鹿のシングル王座戴冠は、1973年10月にテリー・ファンクからNWAウエスタン・ヘビー級王座を奪取して以来。14日に同い年のマサ斎藤さんが亡くなり、ショックを受けていた小鹿だが、盟友にささげるベルト奪取となった。