ボクシング元世界ヘビー級統一王者タイソン・フューリー(30=英国)が復帰2連勝を飾った。18日に英アイルランド・ベルファストでのノンタイトル10回戦で、フランチェスコ・ピアネッタ(イタリア)に大差の判定勝ちを飾った。

 初回に相手の連打をノーガードで再三かわして会場を沸かせたが、攻撃ではジャブから右ストレートと基本にパターンで見せ場は作れず。6回に連打で攻勢、終盤はサウスポーで攻勢も判定となった。レフェリーのみが採点し、100-90のフルマークで6月の2年7カ月ぶりの再起から2連勝となった。

 勝利コールとともに、WBC王者デオンタイ・ワイルダー(32=米国)がリングインした。2人はフェイスオフ。フューリーは「今夜は10回かかったが、ラスベガスではお前をノックアウトする」とほえれば、ワイルダーは「この試合は必ず実現する。ベストとベストの対決だ」とアピール。11月か12月にラスベガスで対戦が見込まれている。

 WBC世界フライ級タイトルマッチは、王者クリストファー・ロサレス(ニカラグア)が4回KO勝ちした。4月に日本で計量失格の比嘉大吾(白井・具志堅)からを奪ったベルトの初防衛を果たした。