ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が10月7日、横浜アリーナで、元IBF世界同級王者で現WBC同級6位ミラン・メリンド(30=フィリピン)と4度目の防衛戦に臨むことが28日、発表された。

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が初防衛戦として対戦する元WBA世界同級スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)1回戦と同日同会場での開催となる。拳四朗は「WBSSのアンダーカードということは、うれしい。海外から多くの関係者やメディアの方が来ると聞いている。普段、見てもらえない人にも名前を覚えてもらおうと思います」と意気込んだ。

挑戦者メリンドは3階級制覇王者八重樫東(大橋)を1回KOで下し、前WBA世界同級王者田口良一(ワタナベ)と団体王座統一戦で判定の末、惜敗した難敵となる。拳四朗は「元王者という知名度がある。勝てば自信になるし、こういう選手に勝ってスターな選手になれればと思います」と口にした。8月31日からは4日間の日程で神奈川・茅ケ崎で走り込み合宿を敢行。9月10日から8日間、フィリピン・マニラで合宿に臨み、計50回程度のスパーリングを消化する予定。

父の寺地永(ひさし)会長は「いかに勝つかということだけでなく、いかに倒すかということにこだわって試合まで練習していきたいと思います」と気合十分。メリンドについて「強いと分かっていたし、WBSSという大きな試合で提案していただいたし、負けることはないと思って即決しました」と明かした。