初代クルーザー級王座決定トーナメントで優勝が期待された上原誠(33)は、1回戦でブバッカ・エル・バクーリ(24=モロッコ)に1回1分5秒、KO負けし、引退を決めた。

上原はバクーリのスピードについていけなかった。1回序盤に左ストレートを食らい、最初のダウンを取られると、最後も左ストレートでマットに沈んだ。

試合後に会見した上原は「映像で遅く見えた動きが速かった。ああいう形で打ちのめされたのは初めて。負けたら引退なので、終わり(にする)。悔しいけどスッキリした」と、肩の荷が下りた表情を見せた。

そして、格闘技人生を振り返り「体が小さい中で12年間頑張れた。つらかったけど、充実した12年間だった」と話した。