「逸材」×「レインメーカー」=? ついに試合で歴史的タッグが実現することになった。新日本プロレスは8日、11月29日の後楽園大会で、棚橋弘至とオカダ・カズチカが手を組み、KUSHIDAとユニットを越えたトリオを結成。ジェイ・ホワイト、バッドラック・ファレ、石森太二との6人タッグ戦を行うと発表した。

この大会以降のシリーズ後半戦でも、本隊とCHAOSの“共闘”が組まれており、名勝負を繰り広げてきた両雄の共演が全国規模で見られることになる。

発端となったのは10月8日の両国大会だった。来年1月4日の東京ドーム大会のメイン、IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦で、保持者の棚橋が挑戦者のホワイトを破ったが、敗戦に納得のいかないホワイトが、棚橋にブレードランナーを狙うと、そこに駆けつけて救出したのがオカダだった。

10月17日の後楽園大会では、逆にオカダが試合後にホワイトに攻撃を受けているところに、棚橋が登場して窮地を救った。さらに、10月27日の後楽園大会でも、オカダのピンチに棚橋が2度目の救出をはかると、2人がタマ・トンガにダブルバックエルボーの合体攻撃で蹴散らした。直後にリング上で棚橋が握手の手を差し出し、オカダも手を握り替えしたことで、タッグ結成の可能性が急浮上。棚橋が「プロレスはさあ、裏切りだけじゃないから」と意味深に言い、オカダは「あの握手の意味は、“友達”。棚橋さんに初めて友達ができたんじゃないかなと思います。でもね、別にこれで、タッグを組むわけではない」とタッグ結成には否定的な姿勢だったが、急展開で事態は動くことになった。