30日に世界初挑戦(東京・大田区総合体育館)を控えるWBC世界バンタム級5位井上拓真(23=大橋)の父真吾トレーナー(47)が26日、横浜市のジムで行われた対戦相手の同級2位タサーナ・サラパット(25=タイ)の公開練習を視察した。

大橋秀行会長とともに、身長170センチの左ボクサーファイターとなるサラパットのミット打ち、サンドバック打ちなどの軽めメニューで動きをチェック。真吾氏は「想像していたよりも細いですね。身長も170センチ前後だと認識していたので想定内ですね」と率直な感想を口にした。またリミットまで残り1・3キロと話していたサラパットの減量面についても「表情がきりっとしていたし、良い感じなのではないしょうか」と分析した。

過去の試合映像と比べ、驚いた部分がヒジの使い方だという。左右両フックを放つ際、ムエタイのようにヒジが前に出ていたことを警戒。またストレート系のパンチを見せなかったこともあり「右も左もパンチが伸びてきそうなですね」とも口にした。

公開練習でのサラパットは「いろいろなパンチを出せるが、得意パンチはないです」とテクニック面なども一切明かさなかったが、真吾氏は「いろいろなパンチが当たりやすいのではないか。良い意味でかみ合うと思う。フットワークがカギになりますね」と戦略を練っていた。