UFCバンタム級王者T・Jディラショー(32)が史上4人目となる2階級同時制覇に失敗した。

メインイベントのフライ級タイトルマッチ5分5回で、同級王者ヘンリー・セフード(31=ともに米国)に挑戦しながら、1回32秒、TKOで敗れた。開始早々に頭部に強烈なキックと追撃パンチを浴びてダウンを喫し、なすすべなくオクタゴンに沈んだ。

計12勝を挙げたバンタム級マッチで8回のフィニッシュ(KO、一本)勝利、パフォーマンスボーナスも8回獲得しているディラショー。今回は12週間かけて通常の減量に加え、さらに10ポンド(約4・5キロ)を落とした。減量苦によるコンディション回復が懸念されていたが、出鼻をくじかれた形となった。試合後には「残念だよ。確かにパンチは当たったかもしれないが俺にはまだシングルレッグを取りにいけるだけの力が残っていた。正直、負けた気はしないね。セフードのことは称えるけど、オレは負けたとは思っていない」と早すぎるジャッジに疑問を呈していた。