読者が選ぶ第23回日刊バトル大賞の18年キック&総合格闘技部門は、RIZINで活躍する堀口恭司(28)が、年間最高試合と合わせてダブルの初受賞となった。18年は那須川天心とのキックボクシング対決(判定負け)が話題を呼び、大みそかのRIZIN14大会で初代バンタム級王座を獲得。その実力がファンに支持された。

「うれしいですね。昔は全然名前とか知られてなかったが、天心の試合で顔を覚えてもらった。大みそかは、格闘技の面白さを伝えられた」と1年を振り返った。年間最高試合にも選ばれたバンタム級王座決定戦は、米国王手ベラトールの現役バンタム級王者コールドウェルとの頂上決戦。1、2回と不利な展開を、最終3回の前方裸絞めで逆転勝ちした。

世界最高峰のUFCで最もタイトルに近い日本人と言われ8戦7勝1敗の成績を残しながら、17年2月にRIZINへ電撃参戦。同年バンタム級トーナメントを制したが、18年は文字通りRIZINの顔となった。19年に向けて「日本ではベルトを守って、米国でベラトールのベルトを取ること。それから、総合格闘技をもっともっと盛り上げて、PRIDEを超えたい」と、堀口は王者の野望を口にした。【桝田朗】(おわり)