08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)が、5月9日から開幕する米総合格闘技興行プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ(PFL)の年間王座獲得に自信を示した。

4日までにPFL参戦の19年参戦メンバーが発表され、石井は他11選手とともにヘビー級に名を連ねた。5~8月にレギュラーシーズン、10月からプレーオフ、大みそかに米ニューヨークで年間を通じた王者を決める方式。100万ドル(約1億1000万円)という高額賞金を得られる年間王者を目指し、石井は「YES I CAN!」と気合を入れ直した。

総合格闘技の本場となる米国で、PFLは2年契約を結んだESPN、ESPN+で試合中継される。将来的なUFC参戦も目標に掲げる石井は「(米国で戦える)喜びはひとしおです」と感慨深く切り出し「ウニヒピリ(内なる自分)がソワソワしています」と高揚する気持ちを抑えるように口にした。RIZIN参戦の経験もある同門のアンテ・デリア(クロアチア)もエントリーされており「気になる選手はチームメートのアンテ君」と好敵手として挙げた。

今年2~3月で臨んだ3試合を全勝で終えた石井は米国で休暇を取った。恋人の柔術女王クリスティン・ミケルソン(米国)と一緒にオフ期間を過ごしており「彼女との休みを満喫しています。その休みも終止符を迎え、キッチリ気持ちを切り替えます。ファイト!」と自らを奮い立たせていた。