藤波辰爾(65)が主宰するドラディションの後楽園大会に新日本の獣神サンダー・ライガーが初参戦した。6人タッグ戦で藤波、越中詩郎と新日本時代のチーム「ドラゴンボンバーズ」を再結成し、藤原喜明、ヒロ斎藤、ブラック・タイガー組と対戦。ブラック・タイガーに垂直落下式ブレーンバスターで勝利した。

試合後、ライガーは念願の参戦がかない「本当にありがとうございます」と周囲に感謝した。「今日、新日本は僕の故郷広島で大会があったんですけど、あえてこちらに出場させていただいた。それは広島を軽んじるんじゃなくて、ぼくのケツが決まっているので、これでドラディションに上がれなかったらずっと後悔するだろうと思い、断腸の思いで上がらせてもらいました」と説明。「あのころの懐かしさもあって、いつもより気合が入った感じですね」と来年1月の引退を前に藤波、越中と同じリングに立てた喜びを語った。

ドラディションに新日本の選手が参戦するのはこれが初めてだった。ライガーは「ヤングライオンと(藤波の長男)玲於南をぶつけてもいいと思う。俺ができるのはそういう道筋を立ててやることぐらい」と、新日本とドラディションの若手交流戦のアイデアを口にした。