同級1位で元WBA・WBO世界フライ級統一王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(29=メキシコ)が2階級制覇を成し遂げた。

昨年2月に僅差判定負けを喫していた王者シーサケット・ソールンビサイ(32=タイ)と再戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

サウスポーのシーサケットが試合開始時の右構えで着たことを受け、エストラーダは「彼には少し驚かせられたが、右構えの方が私は戦いやすかった」と振り返るようにスピードで上回るエストラーダは右ストレート、左フックを的確にヒットさせた。中盤以降にシーサケットの追い上げがあったものの、エストラーダは攻撃の手を緩めることなく、手数多く攻め続けてジャッジの支持を得た。

母国のファンに向け、エストラーダは「今夜、メキシコのファンのためにベルトを勝ち取る必要があった」と笑顔。2度の対決がいずれも判定で1勝1敗となったこともあり「シーサケットが3度目の戦いを望んでいるなら、戦ってもいい」と口にした。

スーパーフライ級には世界王座を目指す日本勢が多くいる。5月4日に船井龍一(ワタナベ)がIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に挑戦。6月19日には日本男子初の4階級制覇を目指す井岡一翔(Reason大貴)がWBO王座を懸けてアストン・パクリテ(フィリピン)と決定戦に臨む。また元3階級制覇王者八重樫東(大橋)も同級で4階級制覇を狙っている。