テテ欠場は気にしていない-。ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が5月18日、英グラスゴーで開催されるIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝だけに集中する姿勢を貫いた。

27日、横浜市の所属ジムでアマ戦績100試合を誇るフェザー級の竹嶋宏心(23=松田)と5回のスパーリングを消化。WBO世界同級王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)が右肩負傷で欠場したWBSS同級準決勝の反対ブロックについて言及した。

井上は「テテのことはまったく気にしていないですね。目の前のこと、ロドリゲスとの試合に集中しているので」と淡々とした表情。27日(日本時間28日)に米ラファイエットで開催されるWBSS準決勝はWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)-同級5位ステファン・ヤング(30=米国)のカードに変更された。「多分、試合は見ると思います」と話した井上は「ドネアが勝つのでは」と5階級制覇王者の勝利を予想した。【藤中栄二】