ジュニアヘビー級の最強を決めるベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)の決勝が行われ、ウィル・オスプレイ(26)が鷹木信悟(36)を破り、16年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。

激しい消耗戦だった。オスプレイは得意な空中での大技をたたみかけたが、しぶとい鷹木は屈しない。フラフラの中、互いに技をかけ合い、最後はオスプレイがストームブレイカーで33分36秒の激闘に終止符を打った。

「ザ・ドラゴン」こと鷹木は昨年10月の新日本参戦以来、負けなし。このBOSJのリーグも9戦無敗で初の決勝に勝ち上がった。そんな無敵のドラゴンを倒すため、オスプレイは日本刀を持って入場。「おれはエアリアル・アサシン(空中の暗殺者)と名乗っているけが、アサシンを日本語で考えた時に、サムライが頭に浮かんだ。また、母国イギリスではセント・ジョージという人が龍を倒して英雄になったという伝説がある」。日本と英国。愛する両国に敬意を払い、無敵の龍退治に成功した。

この日は日本語で「日本に引っ越します」と新日本への本格参戦を表明。大歓声を浴びた。また9日の大阪城ホール大会で現ジュニアヘビー級王者ドラゴン・リーに「挑戦したい」と要求。「2匹目の龍をかりにいく」と目をぎらつかせた。