もうリマッチはしない。9日の新日本大阪城ホール大会で行われるIWGPインターコンチネンタル(IC)選手権に向け、王者飯伏幸太(37)と挑戦者内藤哲也(36)が8日都内で調印式に臨み、そろって今回を最後のIC対決にしたいと主張した。

今年に入り、シングル対決はこれで3度目となる。3月のニュージャパン杯1回戦で飯伏が勝利。4月のマディソンスクエアガーデン大会でのIC戦でも飯伏が勝利し、内藤からベルトを奪取した。飯伏は「1つだけいいたいこと。リマッチはこれが最後。やりすぎですよ。やりすぎ」と話し、内藤も「リマッチには否定的。飯伏と同じ考え」と同意した。

それでもリング上では相思相愛の関係にある。内藤は「今年3回目ですから確かに多いですよ」とした上で「でもやるたびにワクワクするんですよ。残念ながら、飯伏幸太とプロレスするの好きなんですよ。飯伏幸太という人間のことは嫌いだよ。全然魅力を感じない。でもレスラー飯伏幸太にはワクワクするものを抱いてしまうんですよね」と愛を語った。

飯伏は「ぼくはプロレスラーの内藤さんも、内藤哲也も好きですよ。なんでぼくのこと嫌いなんですか」と人として嫌われたことに不満をもらしつつも、「ぼくも残念ながら楽しい。プロレスをやってる時の感覚はたぶん内藤さんの気持ちと一緒なんですよ」とリング上で“同志”の感覚があると説明した。飯伏が2度目の防衛に成功するか。前王者の内藤がベルトを取り戻すか。いずれにせよ、2人のライバル物語は大阪城で1つの区切りを迎える。