同級2位井岡一翔(30=Reason大貴)が、昨年大みそかに続く再挑戦で日本男子初の4階級制覇を達成した。同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)との王座決定戦で、身長、リーチともに上回る強敵を攻略し、10回1分46秒でTKO勝ちで記録を樹立した。

一時、引退中に井岡は思想家の言葉のタトゥーを左腕内側に入れ、今回左腕外側に絵柄も加えた。日本ボクシングコミッションの規定ではタトゥーのある国内選手はリングに上がることができないため、試合には2カ所とも肌色のボディーペイントを塗って試合に臨んだ。

試合中の汗でペイントがはげ、10回にはタトゥーの形が浮き出ていた。また18日に都内のホテルで開かれた前日計量は、左腕に肌色のテーピングを巻いて対応した。

他格闘技からの転向組にはタトゥーを入れている選手が少なくなく、手術で消す選手もいる。現在はボディーペイントで隠すことでOKとなっており、井岡はルール上問題なくリングに上がった。