「カブキ・ウォリアーズ」と命名された日本女子タッグのアスカ(37)、カイリ・セイン(30)組がWWE女子タッグ王座挑戦権をゲットした。勝てば同挑戦権を得られるカードとして現王者ジ・アイコニックス(ビリーケイ、ペイトン・ロイス組)とのノンタイトル戦に臨み、セインが必殺のインセインエルボーでロイスを沈め、10分15秒、片エビ固めで3カウントを奪った。米本土で王座挑戦する舞台が整った。

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タッグ結成から約2カ月半、アスカ、セイン組が王座挑戦のチャンスをつかみ取った。好連係を誇るロイスとケイの小ずるい動きに翻弄(ほんろう)されてセインが捕まり、劣勢に立たされた。何とか交代のタッチをもらったアスカがキックや裏拳などで奮闘。王者組2人を引き離し、再び交代したセインが孤立したロイスに強烈なスピアーを打ち込んだ。

この絶好機にトップローブによじ登ると、大ダメージで起き上がれないロイスの腹部に向け、必殺のインセインエルボーを打ち込み、3カウントを奪取。今年2月に新設されたWWE女子タッグ王座の挑戦権を手中にした。

セインがWWE傘下のNXTからスマックダウン(SD)に昇格した今年4月、元SD女子王者アスカとのタッグが結成された。元GMのペイジとともに、現王者のもとに登場。5月には「カブキ・ウォリアーズ」と命名されたことが発表された。セインは「尊敬するアスカさんとタッグを組めて本当にうれしいです。ベルト取りましょう」と意気込めば、アスカも「いろいろ教えつつ、刺激も受けつつ、タイトルにいきましょう」と意気投合。アスカ、セイン組が凱旋(がいせん)試合で大きな弾みをつけた。