全日本プロレスは10日、後楽園ホールで会見を開き、8日付で福田剛紀氏(53)が新代表取締役社長に就任したと発表した。14年から5年間社長を務めてきた秋山準(49)は現場監督にあたるGMとなる。

会見に出席した福田新社長は「社長を5年も続けていただいてご苦労も多かったと思う。若い選手も育って、みなさんに恥ずかしくない戦いをお見せできるところまできましたので、経営から肩を下ろしていただいて、現場監督という立場から秋山準の才能を発揮していただきたい」と選手を兼任しながら経営を立て直してきた秋山前社長をねぎらった。

今後は「プロレス、あるいは他団体しか見たことがない方々に全日本プロレスを知っていただいて、ファン層を広めていきたい。リング上の戦いの素晴らしさは秋山社長が今まで育ててくれた大きな資産。どこに出しても恥ずかしくない」とさらなる経営拡大を見据えた。

経営から身を引く秋山新GMは「令和の長州(力)になる」と宣言。「腕のふるいがいがある」とリングをさらに充実させて、全日本新時代を作り上げていくつもりだ。

また、大森隆男は選手業に専念するため取締役から外れ、新たに十枝利樹氏が取締役に就任した。