東洋太平洋スーパーフェザー級王者三代大訓(24=ワタナベ)が、KOで3度目の防衛に成功した。

2階級制覇を狙った同級10位竹中良(34=三迫)との対戦。徐々にエンジンがかかり、8回に右ストレートでダウンを奪う。カウント途中でタオルが投入され、8回1分56秒KO勝ちした。

序盤は拮抗(きっこう)した戦いで4回の採点は38-38のイーブンだった。竹中は15年に東洋太平洋フェザー級王座を獲得して3度防衛し、2階級制覇を狙っていた。「研究されていた」とベテランに苦戦。中盤は連打でロープに詰めるシーンが増え、7回にぐらつかせた。8回に連打でコーナーに追い詰め、反撃されたが右ストレートで仕留めた。

2度の防衛は引き分けと判定。初のKO防衛にも三代は「なんか足りない。力んでしまって、見栄えも悪かった。スタミナとフィジカルには自信がある。それで火が付くのが遅い」と反省しきり。渡辺会長は「とられるかと思った。スタミナ勝負なら負けない。これも勉強」と話した。

故郷の島根・松江市で世界戦をやることを目標にしている。「世界王者が100なら、今はどのくらい?」と問われると「55」。「右肩上がりで強くはなっている。ちょっとだけ世界に近づいた」。世界目指して1歩前進を強調した。