総合格闘技界のレジェンド、川尻達也(41)が、7カ月ぶりのRIZIN復帰戦でアリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)に快勝した。

強烈な打撃が武器の相手のパンチをかいくぐり、タッックルで倒しては、ジワジワと関節技をねらう戦いに徹した。何度も腕を取り、首をきめかけたが、フィニッシュには至らない。それでも、勝利への執念を燃やし、ひたすら攻め続ける姿に、会場からは川尻コールも起きた。1本を取ることはできなかったが、試合は判定3-0の完勝。川尻は「連敗が続いて、勝てなくて、自分に自信を持てなかったけど、それでも練習をやって、やっと勝てたぞ! これからRIZIN王になるぞ!」と会場にマイクアピールし、自らの復活を高らかに宣言した。試合後のインタビューでは「久々に自分らしい試合ができた。接戦でいつも取りこぼして、このままなら3回で負けるところだったけど、昔の自分より強くなった。一歩乗り越えたと思います」と手応えを口にした。この試合に勝ったことで、10月から始まるライト級GPへの出場も決定的。「出られるなら出たい。メイン(矢地祐介-朝倉海)の勝者と戦いたい。20代と40代の戦い、戦争です。絶対負けない。今日で自信が持てた」と自信も取り戻した。