今年3月に亡くなったプロレスラー、ザ・デストロイヤーさんの追悼興行が11月15日、東京・大田区総合体育館で開催されることが29日、発表された。「ザ・デストロイヤー・メモリアル・ナイト~白覆面の魔王よ永遠に~」と題し、大会プロデューサーには和田京平名誉レフェリー、木原文人リングアナウンサーが就任。試合当日にはドリー・ファンクJr.氏、スタン・ハンセン氏、日本テレビのバラエティー番組「金曜10時! うわさのチャンネル!!」で共演していた徳光和夫アナウンサーが来場する。

同日、都内のホテルで大会開催会見が開かれ、藤波辰爾、和田名誉レフェリーらが出席。大会は7~8試合を予定しており、デストロイヤーさんの必殺技である「足4の字固め」や「マスクマン」などにちなんだ選手によるマッチメークを考えているという。和田名誉レフェリーは「第1試合からメインイベントまでカードも期待してください。『あっ』『えっ』と驚かせたい。私にとって馬場さんがお父さんならデストロイヤーさんはおじちゃん。ぜひ成功させたい」と言葉に力を込めた。

藤波は「もちろん現役選手である以上、第1希望で。出るからには体調もベストで上がりたいです」と出場に意欲。さらに「リングに上がった時、ファンのみなさんが手作りのマスクとかを被っていたら、すごい異様な光景になる。考えただけでもゾクゾクします」と観客にマスク装着での来場も期待した。

またビデオメッセージで、デストロイヤーさんの息子のカート・ベイヤー氏も登場。「今回のメモリアルイベントの大田区は、力道山の昔の家の近くにあるらしく、それも素晴らしいなと思い、本当にメモリアルにぴったりなイベントになると思います。本当に素晴らしいことです。11月15日のイベントはよろしくお願いいたします」などとあいさつした。

なおチケットにはザ・デストロイヤープレミアムシート(10万円)が準備され、最前列でデストロイヤーさんの試合用マスクがセットになっている。