G1連覇を狙う棚橋弘至(42)が飯伏幸太(37)に痛恨の3カウントを奪われた。

昨年のG1は決勝で下し、今年はAブロック公式戦の生き残りをかけ、勝ち点8同士で激突。スタンド、グラウンド、ロープワークと変幻自在のドラゴンスクリューで優位に試合を運んだが、最後に「カミゴェ」をもろに食った。

「この1年、飯伏よ、苦しんだんだろうな? 期待されて、応えられずにな。その苦しみが伝わってきたよ」と相手の奮闘をたたえた。「俺の1年はケガして欠場して、ベルトをとったけど、またケガして手術して…誇れるもんじゃない。ただ、まだ俺は終わらねえよ。俺はひつこいからね」。残り2戦で勝ち点8。窮地に追い込まれたが、この日、オカダに土がつき、Aブロックは最終的に勝ち点12で5人が並ぶ可能性が浮上。わずかに見える光を、棚橋はまだ追いかける。