ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝の日程(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)が発表されたWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が15日、横浜市の所属ジムで第2次スパーリングを開始した。5階級制覇王者でWBA同級スーパー王者のノニト・ドネア(36=フィリピン)との決勝に備え、フィリピンからIBF世界スーパーフライ級12位ジェイド・ボルネア(24)と東洋太平洋フェザー級10位ジョン・ジェミノ(27)の2人を招請した。

この日はボルネアとのスパーリング4回を消化。井上は強烈な左ボディー、左フックを打ち込むなど上々の滑り出しをみせた。14勝(10KO)無敗の世界ランカーをパートナーに迎え「今はスパーリングの感覚を徐々に上げている段階。このタイミングでのスパーリングとしてはいい相手ですね」と評価した。

今回のフィリピン人パートナー2人とのスパーリングは約2週間を予定している。来月には米国から新たな練習パートナーを呼ぶ予定となっており「次の段階に向けて調子を上げていきたいと思いますね」と口調を強めていた。【藤中栄二】