ライト級王座統一戦5分5回は、正規王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(30=ロシア)が制した。暫定王者ダスティン・ポワリエ(30=米国)と対戦し、3回2分6秒、裸絞めで一本勝ちを収めた。1回はグラウンド勝負で主導権を握り、2回には右の強打など打撃で押されたシーンもあった。3回前半も首の絞め技を狙われたが、ケージ際でのグラウンドを制し、裸絞めで仕留めた。これでヌルマゴメドフは28戦全勝と無敗記録を伸ばした。

昨年10月、元UFC2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)との初防衛戦で勝利直後、ケージを乗り越えて相手陣営に暴行を加えたとしてネバダ州アスレチックコミッションから9カ月間の出場停止処分を受けた。処分が明け、約11カ月ぶりの2度目の防衛戦で対峙(たいじ)したのは、自らの処分期間中となる今年4月に組まれた暫定王座戦を制したポワリエだった。

試合後、ケージを飛び越えてUFCデイナ・ホワイト社長に抱きついて喜びを表現したヌルマゴメドフは「なぜこんなにたくさんのことが人生に多くあるのか分からない。けれど感謝します。父、コーチ、兄弟に感謝します。絆があるからこその自分があります。ポワリエにはリスペクトしかない。総合格闘技は1番にリスペクトがあるから素晴らしいスポーツ。今日はポワリエととともに、それができたと思う」と満足そうな笑みを浮かべた。