昨年4月にボクサーライセンス無期限停止処分を受けた元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(23=白井・具志堅スポーツ)が処分解除を申請したことが分かった。所属ジムの具志堅用高会長(64)とともに27日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)を訪れて申し入れた。処分から1年5カ月が経過しており、JBCは来週に倫理委員会を開き、処分解除に向けた協議に入る。

比嘉は3度目の防衛戦となった18年4月の前日計量で、国内世界戦としては日本人初の体重超過を喫し、王座剥奪された。JBCからライセンス無期限停止処分を受けた際、1階級以上の転級、定期的なコンディション管理報告の義務づけなど解除条件を提示されていた。JBCによれば、比嘉からは半年前から週6回の練習を続け、次戦は階級を上げて試合することの報告があったという。

JBC安河内剛事務局長は「処分から長期間が経過していますし、比嘉選手は日本ボクシング界の宝。申し出を受けたので倫理委員会で対応します」と説明。解除になれば、年末に復帰戦を希望しているという。17年5月に同王座を獲得した比嘉は昨年2月、2度目の防衛に成功し、日本記録に並ぶ15連続KO勝利を挙げていた。