8月のRIZIN18大会でバンタム級2団体王者堀口恭司から大金星をあげた朝倉海(25)が同19大会(10月12日、エディオンアリーナ大阪)メインで佐々木憂流迦(29)と対戦することが決まった。

27日、都内でカード発表会見に臨んだ朝倉は「俺がやるしかないと思った」。朝倉が8月にKOで破った堀口はまだコンディションが整わず、キックの神童那須川天心は右拳を負傷中。大会メインを飾る2トップがおらずマッチメークが難航する中、この会見の2日前に正式オファーを受け、電撃参戦を決めた。

「僕自身、10月の大会はパスして、堀口さんとのタイトル戦に向けて集中してやっていこうと思っていたんですけど、10月大会のマッチメークの(難航している)感じを聞いて、それなら俺がやってやろうとスイッチを入れました。前回大会で堀口選手に勝てたことは単に試合に勝ったというだけじゃなくて、堀口選手が常々口にしている『RIZINを盛り上げる』『日本の格闘技を盛り上げる』という気持ちを僕が受け取ったと思っています。であれば、俺がやるしかない。今回、兄貴(未来)も堀口選手も天心選手もいない中で、俺がやるしかないと思っているし、先頭に立って盛り上げたいと思います。地上波で放送していただけるということで俺の派手な試合を世間に届けて、格闘技熱を爆発させたいと思います。楽しみにしていてください」

そう理路整然と語った朝倉に対し、榊原実行委員長は「うまいこと話しますね」と驚きの表情。「格闘技の強い選手はインテリジェンスを持ち合わせてないと勝てない。素晴らしいですね」と称賛した。

このカードは今年4月のRIZIN15で組まれていたが、佐々木の体調不良で流れていた。会見に出席できなかった佐々木は「前回飛ばしてしまった試合の分の思いも乗せて、今回の試合は絶対勝ちます。この試合を楽しみにしてくれているみなさま、おそらく最高の試合になるので、RIZIN19大阪大会、最高に楽しみにしていて下さい」とコメントを寄せた。