ジャイキリはさせない。プロボクシングWBAライトフライ級タイトルマッチ(10月1日、エディオンアリーナ大阪)の前日計量が30日、会場で行われ、王者京口紘人(25=ワタナベ)はリミットの48・9キロ、挑戦者で同級1位の久田哲也(34=ハラダ)は48・8キロで1発クリアした。

下馬評では京口有利。ラグビーワールドカップ(W杯)で日本がアイルランドから金星を挙げ、ジャイアントキリングを歓迎するムードが漂うが、京口は「盤石に封じます」。会見で久田が「あすは自分がチャンピオンになる日」と宣言すると、京口は「あすは天下一品の日です」。大好きなこってりラーメンチェーン店の名を挙げ、「天一(10・1)の日なので、天一を食べて応援に来てください」とジョークをはさむ余裕さえ見せた。

ただ慢心はない。相手の武器左フックは「強いと聞いている」。プロ46戦で初世界挑戦となった久田を「執念持って挑んでくると思う」と警戒した。「そういう相手に勝ってレベルアップしたい。通過点じゃないですけど、京口は、もっと先を見据えられる選手だと証明したい」。故郷大阪で圧倒的な凱旋(がいせん)勝利を狙う。