11月7日、さいたまスーパーアリーナでボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦を控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)が29日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。約10分間のみの限定公開だったものの、1回のミット打ちでは軽快な動きを披露した。拳を交える正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との王者対決に向け、練習前には報道陣の取材に応じた。主な一問一答は次の通り。

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-昨年12月30日の同暫定王座決定戦以来の試合

井上拓 前回から期間が空いて、いろいろ調整できて仕上がっている。サウスポー対策がしっかりできて、良い時間になりました。年末の世界戦はサウスポー対策の期間は短かった。今回はスパーリングでもスムーズにできるようになった。

-王座統一戦になるが

井上拓 ようやくですね。自分の中では挑戦者としてしっかり立ち向かっていきたい。

-ウバーリの警戒する点

井上拓 アマチュアで2回も五輪(北京、ロンドン)に出ているキャリア、手数の中でうまさもある。全体的に警戒していきたい。サウスポーに対しては苦手意識なく、準備期間も十分にありました。自分の距離をキープしながら戦いたいと思います。

-WBA・IBF世界バンタム級王者の兄尚弥とのダブル世界戦になる。

井上拓 兄弟でバンタム級制覇という思いがあるし、(メインに出る)兄に良いバトンをつなげる思いもある。久びさの兄弟の試合ですし、ダブル世界戦という大一番なので、そこはしっかり、いつも以上に気合が入ります。正規王者になって認めてもらいたい思いが強いですね。

-伸びた点は

井上拓 サウスポーへの慣れは大きいですね。1番は慣れです。

-兄のアドバイスはある

井上拓 細かいことですけれど、入り方だったり、リードの出し方だったりアドバイスをもらいました。前回よりも今回の方がアドバイスをもらっていると思いますね。

-ウバーリは前に出るが

井上拓 自分のボクシングを徹底すれば。まずはそこですね。挑戦者の気持ちで全力でいくだけ。勝つイメージはしっかりあります。

-兄と一緒の世界戦で相乗効果はある

井上拓 ありますね。お互いの中で「もうちょっとやろうか」というのもあるので。