ヘビー級プレーオフで、08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)は準々決勝敗退となった。2戦2勝で予選を1位突破したV候補デニス・ゴルゾフ(28=ロシア)と5分2回で対戦し、0-2(19-19、20-18×2)で判定負けを喫した。

1回に左フックを顔面にヒットさせ、ケージ際での大外刈りでテークダウンにも成功させた石井は最後に三角絞めを受けた。2回にはテークダウンの失敗から寝たままの状態が長くなり、キック連発、三角絞めなどで攻められたところで試合終了。打撃数の差などで判定された形となった。

総合格闘技ルールでは自身初となる聖地ラスベガスでの試合だった。優勝賞金100万ドル(約1億1000万円)のかかった大みそかのヘビー級決勝への進出を逃した。判定結果について、石井は何の不満も言わず「ボクの未来はまぶしすぎて見えない。みんなありがとう」とSNSなどを通じて応援してくれていたファンに感謝していた。