ボクシング・ダブル世界戦の記者会見が、5日に都内で行われた。WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)は7日にさいたまスーパーアリーナで、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との王座統一戦に臨む。両者ともに無敗対決での勝利への自信を示した。

井上は13連勝(3KO)で、10カ月ぶりの試合で初防衛戦となる。いつもの赤いジャージー姿で「勝負のカギは自分のボクシングを出せるか。試行錯誤しながら練習してきたが、今は自信しかない。リングの上で自分のボクシングをするだけ」と誓った。

2度目の世界戦で兄のWBA、IBF世界同級王者井上尚弥(26=大橋)と世界戦で初めての共演となる。「必ず兄弟でダブル勝利したい。しっかり勝って兄にバトンをつなぎたい」と決意を口にした。

ウバーリは16連勝(12KO)で、7月以来のV2戦となる。「井上はいいボクサーだが、私のように強いボクサーとやっていない。彼よりも勝っていて、自分がNO1ということを示したい。楽しい試合をして、日本のファンにも知ってもらいたい」とこちらも負けていなかった。

会見後にはルール・ミーティングが行われた。井上は日本製の黒、ウバーリはカナダ製の白のグローブを使用する。無敗対決に白黒をつける。