ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一王者井上尚弥(26=大橋)が右目に重傷を負っていたことが9日、分かった。同日に同門の中嶋一輝(大橋)の応援に来ていた東京・後楽園ホールで報道陣の取材に応じ、右目の眼窩(がんか)底など2カ所を骨折していると明かした。

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◆眼窩(がんか)底骨折 眼窩底とは、目のくぼみ=眼窩の下方にある骨の壁。程度の差はあるが、目を強打し眼窩底に骨折を起こし、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだことをいう。眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合は、眼球運動に障害が起こる。眼球後部の組織が落ち込むと、目が陥没することもある。陥没が激しい場合、また3~4週間たっても、眼球の運動障害がある場合は、眼筋を引っ張り出すための手術が必要になる。