同級王者三代大訓(25=ワタナベ)が辛くも4度目の防衛に成功した。同級6位木村吉光(23=白井具志堅)の挑戦を受け、初回に右フックでダウンを奪った。2回以降は木村が先に攻め、三代が反撃する展開。途中の公開採点は4回で三代が2-1、8回では三代が3-0も1ポイント差の接戦。判定に持ち込まれると、これも1ポイント差の2-1の僅差で三代が勝利した。

木村は昨年4月にWBOアジア太平洋フェザー級王座挑戦に失敗していた。階級を上げて3連勝も、安定政権の三代が優位とされていた。「前から知っているし、そんなことはないと思っていた。油断したら負ける思っていた」と警戒していた。なんとか防衛に成功すると「首の皮1枚つながった。運がよかった」。インタビューでやっと笑みを見せたが「苦笑いです」と苦戦に反省しきりだった。