31日のボクシング3大世界戦の前日計量が、30日に都内で行われた。日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、東京・大田区総合体育館でのWBO世界スーパーフライ級王座の初防衛戦。同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)の挑戦を受ける。井岡はリミットの52・1キロ、シントロンは100グラム軽い52キロで一発クリアした。

井岡は落ち着いた表情で「計量をクリアして、あとは試合に向けて、いいコンディションを作るだけ。リカバリーもポイントになる。いつも通り4キロぐらい戻す」と話した。

今年は6月に再挑戦で4階級制覇、再婚に第1子誕生と激動の年だった。井岡は「プライベートも含めて充実した年。あしたの試合が2019年のすべての答えになる。内容で4階級制覇の感動も薄れる。満足もしていない。パフォーマンスに集中すれば、いい結果はついてくる」と意気込む。

シントロンは五輪に連続出場している。「ボクも五輪を目指していた。リスペクトしている」と言いつつ「王者として厳しさ、強さを見せたい」。8度目の大みそかの試合となるが「1年の終わりの責任もある。最後に熱い試合をして、何かを感じてもらえれば」。今年も大トリでボクシング界を締めくくるつもりだ。