“野人”こと中西学(53)が北の大地のファンに別れを告げた。22日に引退する中西にとって最後の札幌大会となったこの日は天山広吉、タイガーマスクと組み、上村優也、本間朋晃、真壁刀義組と対戦。結果はタイガーマスクが上村にタイガースープレックスホールドを決め9分48秒で勝利を収めた。

勇姿を見せた。序盤からラリアットでなぎ倒しておくと、真壁に代名詞のアルゼンチンバックブリーカー。試合後は珍しくマイクを持ち、ファンにあいさつした。この日、最高気温でも0・2度の札幌にこれまでの冬の遠征を思い出し「極寒の真冬でもお客さんの熱が冷めない。それに負けないくらい選手も熱いものを見せるから覚醒しちゃう戦いができた」と振り返った。

引退まであと20日を切った。残すは東京と大阪のみとなった。「その時で最大の力を出していかなあかん」と気を引き締めていた。