今月22日に引退する“野人”中西学(52)が大阪ラストマッチとなる8人タッグに臨んだ。今シリーズでは天山広吉(48)とタッグを組んできたが、米国遠征から戻った永田裕志(51)、小島聡(49)が合流。第3世代勢ぞろいのチームで、田口、ヘナーレ、本間、真壁組と対戦した。

92年10月にデビューした地大阪で、力がみなぎった。「ホー」のかけ声でパワーをため、本間、真壁に同時にラリアットをさく裂。さらに真壁を持ち上げ、得意のアルゼンチンブレーカー。小島に本間の体を押さえつけさせ、すぐコーナーによじのぼり、飛びながらチョップする上からドンを決める。そこに小島がラリアットでトドメ。豪快な暴れっぷりで、チームに勝利を引き寄せた。

試合後、中西はマイクを求め、大阪のファンにあいさつ。「27年前、大阪で中西学はデビューさせていただきました。しょっぱい試合した時もぼろかす言われ、自分なりにええ試合した時もぼろかす言われた時もある。そやけど、思いきり鍛えて頂いたのが大阪のお客様。ほんまにありがとうございました。残された4試合。全力で乗り切っていきます」と京都出身らしく関西弁で感謝の言葉を述べた。