9日の新日本プロレス大阪大会でIWGPヘビーとインターコンチネンタル両王座を防衛した内藤哲也(37)が10日、都内で一夜明け会見を行った。

前日の試合中に額を流血。その後コスチュームのまま病院に直行し、5針縫った上にホチキスで8カ所止めたと明かし、額には金属の留め具が痛々しく残ったままだった。

前日リング上で約束した通り、IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(30)と3月3日の旗揚げ記念日大会で初シングル戦を行うことが決まった。

内藤は練習生時代の高橋の指導役を務めた師匠にあたる。高橋が海外遠征に旅立つ前日に「お前が帰ってきたら師弟対決しよう」と声をかけていた。それから約7年。王者同士でやっとそのチャンスが巡ってきた。

「去年ぼく目をけがして、彼も一昨年首をけがして。プロレスって危険と隣り合わせだし、いつ選手生命が終わってもおかしくない。それぐらいのことをやっている。来年、2年、3年後にやろう。それじゃかなわないかもしれない。(互いに)大ケガをしたなかで、今やりたいことは、今やらないと。そう思った時に、ヒロムとやるなら今だなと思った。今勢いにのってる高橋ヒロムを感じたい。そして、今の内藤哲也をヒロムに存分に味わってほしい」とこの試合の意義を語った。

試合は、互いのベルトをかけないスペシャルシングルマッチとして行われる。内藤の会見直前には高橋がいきなり現れ、内藤に勝利したら、来年東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座への挑戦権利証を与えてほしいと菅林会長に直訴していた。内藤は「ドームの権利証もいいですけど、なんならニュージャパン杯も出ちゃえばばいいんじゃないですか」と高橋にヘビー級のトーナメント参戦も勧めた。ノンタイトル戦となったことを残念がり、「負けたら2本のベルトをあげるつもりで、リングにあがります」と話した。