オサムボクシングジムの渡辺治会長が死去していたことが16日、明らかになった。8月3日に82歳で亡くなった。

この日の東日本ボクシング協会理事会で、新たな会長に中富久トレーナーへの名義変更が承認された。新ジムは越ケ谷市内に移転する。

渡辺会長は64年に日本ウエルター級王者となり、東洋人として重量級で初の世界ランク入りした。引退後の74年にはさいたま市内にジムを開設した。

バンタム級で日本王者尾崎を育て、その後は日本人ヘビー級王者を目指して西島洋介山を育成。ジム内の床下を掘ったり、その地下室で練習させるユニークな指導や宇宙パンチ、手裏剣パンチなどの秘策を特訓させた。テンガロンハットがトレードマークだった。