ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)のWBC王座挑戦が延期となる見通しとなった。12月12日(日本時間13日)、米コネティカット州アンカスビルでWBC世界バンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に挑戦することになっていたが、王者陣営が新型コロナウイルス感染拡大の影響で、母国の規制を受けて米国への渡航許可を得られなかったと12日(同13日)、米メディア「ボクシング・シーン」が報じた。このため、同級1位のドネアは12月19日(同20日)、米国で前IBF世界同級王者で同級4位のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦するカードに変更されるという。

両陣営は同カードが暫定王座決定戦になるように要請しているものの、まだWBCは承認していない。少なくとも、この勝者がウバーリに挑戦することが期待されている。ロドリゲスは昨年5月、英グラスゴーでのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ準決勝で、現2団体統一王者井上尚弥(大橋)に敗れ、王座陥落していた。