矢野通(42)、石井智宏(44)組がYOSHI-HASHI(38)、後藤洋央紀(41)組との同ユニット(CHAOS)対決を制し、勝ち点4とした。

石井は相手2人ととともにNEVER6人タッグ王座を保持しており、さらに昨年の同大会ではYOSHI-HASHIと組んで出場するなど、手の内をよく知る相手だけに、序盤から激しいぶつかり合いとなった。

一方で矢野は「ごめんなさ~い」と叫びながらYOSHI-HASHIをコーナーにたたきつけるなど、意味不明の言動を見せながらも、流れを渡さなかった。中盤からは髪を引っ張る“作戦”に。「せ~の」と掛け声を合わせ、何度も息のあった連携技を仕掛ける相手に、髪をつかんで抵抗した。いつものように外しておいたコーナーパッドもうまく使いながら相手にダメージを与えた。最後は石井が高々とYOSHI-HASHIを持ち上げ、垂直落下式リバース・ブレーンバスターを決めた。

矢野は試合前に27日に発売される自身の著書やTシャツを宣伝しながら登場。試合後にもラインスタンプ購入のQRコードが貼られた椅子を観客に見せるなど余裕の表情で会場を後にした。振り返るほどの試合ではなかったのか、試合後はまさかのノーコメント。やりたい放題の相手に沈められたYOSHI-HASHIは「こんなところで諦めるほどやわな器でできてないから」と悔しさを見せなかった。後藤も「落ち込んでもしょうがない。前回の勝利からいい流れをものにできないのが問題なだけ。まだ始まったばかり」と次戦に切り替えた。