18日の石森戦で敗れた上に「尻出し」という屈辱を味わった田口隆祐(41)が、今度は半ケツ状態でマスター・ワト(23)に勝利した。

前の試合、「尻出し」状態で押さえ込まれ、3カウントを奪われた。「18年間やっていてルールを勘違いしていた」と反則負けを認識。ワト戦でも同じ状況になったが、レフェリーの死角になったのか、エビ固めで切り返し、顔面を尻で押さえ付けて勝利した。

勝利後も「2試合続けてこんなことありますか?」とタイツをめくられたことに納得いかない様子だった。

この日は序盤、尻攻撃を封印し、勝負どころで仕掛ける作戦だった。「せっかく真面目に本気モードでいくって言ってたのに、これじゃ、ふざけてると思われても仕方ない。ワトの作戦だと言うなら、試合に勝って、勝負に負けたようなもの」とと怒りをあらわにした。

ワトの方も「こんなの負けのうちに入らない。せっかく押さえ込んだのに」と悔しがった。

リング上では辱めを受けたからか、顔を覆って涙を見せるなど情緒不安定な田口。「優勝して1月4、5日、シングルとダブルで狙っていきますよ。別に深い意味はありません」と意味不明なコメントを残し、控室に消えていった。

この日の尻攻撃はかわされ、ミスにつながってしまったが、次戦(23日、SHO戦)は作戦通りに試合を進め、納得のケツ末を迎えたい。【松熊洋介】